生命尊重の日

大竹中学校では毎年5月23日を「生命尊重の日」と位置づけ、生徒と一緒に、生命の尊さについて考える日にしています。1983(昭和58)年5月23日、当時大竹中学校3年の広中崇典くんが水泳部の活動中、本校プールで排水口に引き込まれ、尊い命を失うという痛ましい事故が起きました。このような取り返しのつかない、残念な悲しい事故が再び起こることのないように、そして本校教職員や生徒一人ひとりが、「自分の命はもちろんのこと、他人の命も大切にする気持ちを持ち続けていこう」という思いから、広中くんの命日を「生命尊重の日」と設定しています。今年の5月23日は日曜日なので、今日5月21日に今年の「生命尊重の日」が実施されました。
 今年度の中身は、広中くんの同級生である松岡和恵さんに来ていただき、「あの日を知るものの一人として〜親となった今思うこと〜」と題して講演していただきました。
あの日の様子を同級生としてどれほど大きな出来事として受け止めたのか、広中くんのご両親の思いを親となった今どのように考えているかなど、深々と心に染みわたる言葉で語られました。
終了後、今年で「生命尊重の日」を3度経験した3年生の片山さんが生徒を代表して、講師の松岡さんにお礼の言葉を述べるとともに、命の尊さについてこれからの生活をどのように過ごしていくのかについてのアピール文を読み上げました。
<アピール>
 私たち大竹中学校生徒は、他の学校にはない「生命尊重の日」を通して命の尊さについて学ぶことができます。命の尊さを知るとは、自分の命の重さを知ると共に、他人の命の重さを知ることでもあります。しかし、私たちの日頃の生活を振り返れば、自分や仲間の命を大切にしているとは言えない、心ない言葉や軽はずみな行動が見られます。そこで次の言葉を大竹中学校生徒の誓いとして掲げ、今日学んだことをこれからの日頃の生活に活かしていきたいと思います。
一つ 私たち大竹中学校生徒は、自分の命の尊さを知る人になろう。
          私たちには、私たちのことを心から大切に思ってくれる人がいる。
一つ 私たち大竹中学校生徒は、他人の命の尊さを忘れない人になろう。
          みんな、大切に思われている一人ひとりだ。
一つ 私たち大竹中学校生徒は、命を輝かせる人になろう。
          ひたむきに、前向きに、さわやかに
                 一度しかない中学校生活を過ごそう。

(文責 山下)