成らぬは人の為さぬなりけり

 三学期の始業式を迎えました。久しぶりに学校に生徒の声が響き,校舎は活気を取り戻しています。本日の始業式では,生徒の「やろうとする気持ち」をいろんな場面で感じました。
 まず,体育館に行くまでの2階の廊下に落ち葉がたまっていたのでほうきで掃いていると,1年生の男子が「先生,あと僕がやりましょうか?」といって代わってくれました。とても気持ちがよくなりました。
 また,8時50分に体育館集合としていましたが,いつもぎりぎりに駆け込んでくる生徒たちが今日は早めに来て,1分前には全員が並んですわり,静かに開始を待っていました。
 寒い体育館での始業式でしたが,生徒の聞く姿勢は素晴らしく,表情や目が新学期に臨む決意を表していました。
 校長先生のお話の中で,『為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』 (上杉鷹山)という言葉がありましたが,まさに今日の生徒の姿は,「為そう」としているからできること。逆に言えば,できないのは,「為そう」と思っていないからだ,ということになります。
 その意味で言うと,今日の校歌は,まだまだ全員が「為そう」と思って歌ったとはいえないと思います。いろんな場面で生徒が「為そう」という気持ちになるよう,職員全員で指導していこうと思います。本年もよろしくお願いします。
(文責 岡寺)