大人の責任

昨日,大竹市総合市民会館において『有害情報から子どもたちを守ろう』〜大人が知らないケータイの世界〜というテーマで「守る・支える・青少年育成事業 ミニ講演会」が開催され,私も参加しました。
ソフトバンクモバイル株式会社 地域人事総務部の九州・中四国総務課の方がお二人,講師として来てくださり,ケータイインターネットの危険性について説明してくださいました。DVDを使ったドラマ仕立ての説明もあり,大変わかりやすく,1時間半の講演が短く感じられました。
その中で印象に残ったのは…

ケータイインターネットは大変役立つ便利な道具であるが,大変危険な道具にもなる。
気をつけないと被害者にも加害者にもなる。
自動車も似ているが,運転には免許が必要で,通用するのは国内だけだが,ケータイインターネットは,免許もなく,国境もない。
ネット犯罪の数は5年で2倍になり,3分の1は子どもが被害者。
平成20年と21年を比べると,出会い系サイトと非出会い系サイトの被害の数が逆転している。
非出会い系サイトとは,プロフやブログなどのコミュニケーション・掲示板のサイトで,ゲームや自己紹介ができるサイト。おしゃべり機能があって,不特定多数の人と気軽にメール交換できる点は出会い系と同じ仕組み。子どもはゲームをしているだけだと思ったら甘い。
非出会い系サイトの場合,被害児童の低年齢化が目立っている。
親や大人はインターネットの危険性を知り,子どものケータイにはフィルタリングを付けることが必要。(フィルタリングサービスは子どもの年齢に応じて選ぶことができる。)
フィルタリングは親の義務!

でも,フィルタリングだけでは防げないネットの危険がある。それは…
1.ケータイ依存 ケータイを持っていないと不安。友達からメールが来たらすぐに返さないと不安。
  睡眠不足や眼精疲労になり,集中力が低下したり,イライラしたりする。
2.ネットいじめ
3.ネット誘引 メールがきっかけになり,誘い出されて性的被害を受けたり,金品の恐喝にあったりする。
4.ネット詐欺 架空請求や個人情報の悪用など

こんな被害を防ぐためには
○「いじめは人の心を傷つける。人の心の痛みのわかる人になろう。」ということは大前提!
○子どもの様子に気を配り,子どもの変化やサインを見逃さない!
○子どもと話し合い,携帯電話利用のルールを決める!
(時間や場所,料金,目的,困ったら親に相談するなど)

私自身も親として無責任だったなと反省しました。小学生や中学生に携帯電話を持たせるには,いろいろな事情はあるでしょうが,親としての責任を果たし,子どもをしっかりと危険から守るという意識が必要だと思いました。大人の責任を痛感しました。(文責 笹口)