心を紡ぐ 〜吹奏楽部アラカルト〜

2年生のCSW(職場体験学習)がスタートしました。1・3年生も明日から登校し授業が開始されます。どの学年もこの一週間は、「夏休みが終わってしまった」ということを実感する一週間になりそうです。
 さて、今年の夏休みはどうだったでしょう?部活・レジャー・勉強などきっと忙しい夏休みだったでしょうね。
 今日は、吹奏楽部の夏休みを紹介したいと思います。
吹奏楽部の夏休みは、ひたすら吹奏楽コンクールに向けての練習に明け暮れた夏休みです。何と7月からコンクールの8月9日までの40日間で、休みはたったの3日間。しかも、練習はすべて一日かけて行います。(コンクール後も部活は続けましたので、実際は43日間。学校がある日は当然放課後の活動です)
 この期間中に、バンドクリニックや強化合宿を行い、ただひたすら「感動のハーモニー」を追い求めました。26名の部員は、人数が少ないだけに、一人欠席してもバランスがくずれ、練習が滞ります。そのことをみんなよく自覚し、大切な一人として、ほとんど休むことなく練習を続けました。
8月9日(月)の第51回広島県吹奏楽コンクールは、広島市の文化交流会館(旧厚生年金会館)で行われました。部員は9時に登校し、最後の練習をして、12時30分に学校を出発、15時20分から本番の演奏を行いました。
 今年の曲は、高橋伸哉作曲「Jalan jalan(ジャランジャラン)〜神々の島の幻影〜」という曲です。コンクールを意識して作られた曲で、どの楽器にも主役になる場が設けられ、曲全体の構成が難しい曲でした。ああでもない、こうでもない。もっとこうしよう、ああしよう、と当日までその表現に部員全員が心を砕きました。

 吹奏楽部が最も大切にしているモットーは「心のハーモニー」です。どんなに演奏技術が優れていても、ケンカやいじめのある部では、決して「感動のハーモニー」は生まれない。部員全員が大切な一人として、みんなと「心を紡いだ」演奏をすること、これこそ我が大竹中学校吹奏楽部が伝統として受け継いでいかなければならない、最も大切な音楽なのです。
 何度失敗しても、どんなに怒られても、「感動のハーモニー」を求めてひたすら歯を食いしばって心を紡ぎ続けた26名の吹奏楽部員は、すばらしい演奏者、すばらしい心の伝承者です。(文責山下)