立場が人を育てる

 猛暑の中,学校では2年生の新しい部長を中心に部活動の練習が行われています。ついこの間までは1人の部員であり,3年生の部長の指示を受けて活動していた新部長。しかし今は部長として,自分で考えて指示を出したり,下級生に指導をしたりしなければなりません。そんなに簡単に人は変われるのでしょうか?
 お盆明けのある部の活動。これまではなかなか時間通りに活動は始まらなかった部活が,新部長の指示のもと,開始時間2分前にランニングが始まっていました。その次の日も,開始時間より早くランニングは始まっていました。新部長の自覚。その指示に従う部員のやる気。頼もしさとさわやかさを感じました。
 大人の仕事でも同じですが,自分が指示を受ける立場だったら,指示を待って,他のみんなと同じように行動します。しかし,自分が指示を出す立場になればそうはいきません。スケジュールを考えたり,誰にどんな仕事を振るかを考えたり・・・「人が変わった」わけではないけれど,そのような「立場」に立つことによって,より高い自覚を持つのだと思います。
 この新部長さんも,「部長」という立場に立ったことで,高い自覚を持ち,先頭に立って実践してくれたのだと思います。「立場が人を育てる。」この生徒がひとつたくましくなったことを心から喜ぶと共に,同じような立場に立った新部長さん達にも心から応援のメッセージを送りたいと思います。頑張れ!新部長!
(文責 岡寺)