「親子で読書」のすすめ

今日(正確には昨日)から「大竹中日記」の新しいローテーションがスタートし,トップバッターの指名を受けました。何を書こうか迷いましたが,ここは国語の先生らしく「読書」について書くことにしました。
先日本校の国語の先生が嘆いていました。「大竹中の生徒は本を読まない。」確かに,7月に実施した生徒アンケートによると,「1ヶ月に1冊も本を読まない」と答えた生徒の割合は,1年生が29.3%,2年生が31.3%,3年生が32.7%。大竹中学校の生徒の3割強が1ヶ月に1冊も本を読まないという実態が明らかになりました。
これを裏付けるのが保護者のみなさまへのアンケート結果で,「子どもが読書している姿を見る」という問いに対して「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」と答えた保護者の割合は72.2%。「よくあてはまる」「ややあてはまる」と答えた保護者の割合は26.4%でした。
確かに,自分の小・中学生時代を振り返ってみても,小学生の時はよく本を読んだものですが,中学生になると部活動で忙しくなり,読書量は急激に減ってしまったように記憶しています。
でも,やっぱり読書は人間にとって大切。本を読むことで知識や感性,想像力が豊かになり,読む力,書く力,考える力がつき,それまで知らなかったいろいろな何かに出会えます。
広島県教育委員会でも平成16年3月から「食べる・遊ぶ・読む」キャンペーンを展開し,「読むこと」つまり読書を「子どもの心と体をはぐくむ3本柱」の一つに掲げています。(詳しくは県教委のHPをご覧ください。)
夏休みと言えば,よく国語の先生が読書の宿題を出していました。私も以前,「夏休みに読んだ本を紹介しよう」ということで,2学期の国語の授業の始めに本の紹介の時間をとったりしていました。意外な生徒が意外な本を紹介し,生徒が紹介した本を読んで感動した思い出があります。(今でもその本は我が家の本棚にあります。)
何も名作や文学書だけが読書ではありません。この夏休み,ご家庭で,親子で,ちょっと読書に親しんで,本を話題にしてみていただけたらうれしいなと思います。
ちなみに,大竹中学校の先生で有名な読書家と言えば…大石校長先生以外に,さて,誰でしょう?答えはまた次回の大竹中日記で…(文責 笹口)