保育体験学習

 9月17日(木),3・4校時の総合的な学習の時間に,3年生は大竹中央幼稚園へ保育体験学習にでかけました。
 保育体験学習は,中学生一人と幼稚園生一人または二人がパートナーとなり,同じパートナーで合計5回の交流を行うものです。1学期には2回の交流を行いました。2回目が7月16日だったので,今回は夏休みをはさんで2か月ぶりの再会でした。今回は,幼稚園の運動会の練習を一緒にしました。

      


 7月9日の1回目の交流は,中学生が自分の名前を幼稚園生に覚えてもらうために,それぞれ工夫を凝らした名札を作り,それを付けて幼稚園に行きました。ある男子は仮面ライダーディケイドのベルトをアレンジした名札を作りました。それをつけて幼稚園の教室に入ると,「あっ,ディケードだ!ディケードだ!」と幼稚園生たちは騒然となり,教室の雰囲気は一気に和みました。ディケードのベルトをつけた男子生徒のはずかしそうで,うれしそうな笑顔が印象的でした。
 1学期の2回の交流では,幼稚園の先生方にたいへんお世話になり,活動をリードしていただきました。おかげさまで,中学生は幼稚園生とずいぶん親しくなることができました。「いろいろなことができて,いろいろなことを知っているお兄ちゃん,お姉ちゃん」と尊敬のまなざしを向けられ,はりきって幼稚園生と遊んでいる中学生たちの姿は,とてもほほえましいものでした。また,日頃は学校で「ちゃんと手を洗いなさいよ。」と言われている生徒たちが,園庭でパートナーと遊んだ後,教室に入る時に「手洗った?ちゃんと手を洗わんと。」と幼稚園生に注意しているのを見て,ここではさすがに立派な中学生だなと思いました。
 しかし,中にはパートナーとなかなか打ちとけられず,「行きたくないなあ」と言う中学生もいました。ところが,今回の交流後の感想には,「前とは違い,手とか自分からつないできてくれた。楽しかった。パートナーの子は,本当はめっちゃ明るくて,スポーツが大好きだという新しい発見があった。パートナーに○○賞をあげるなら『変わったで賞』です。」ということを書いていました。お互いがわかり合うことのうれしさや,わかり合うことで人と人との関係はよい方向に変わるのだということを学んでくれたと思います。

       


 次回10月の4回目の交流は,パートナーと一緒にお弁当を食べます。次回もまた,中学生たちにとって,楽しく貴重な体験ができる学習になりそうです。
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